水漏れによって床が濡れてしまったという経験をしたことはありませんか?いつの間にかキッチンの排水管から水漏れして、気がついたら床が濡れていたというケースや、トイレで水漏れが起きて床が水浸しになってしまったというパターンもあるでしょう。
水漏れによって床が濡れてしまうことは珍しくありません。一方で、水漏れ後に床を乾かすといった対処を怠ると、思いもよらぬ被害につながる可能性があります。
そこでこの記事では、水漏れ修理のプロが「水漏れで床が濡れてしまった際の対処法」などについて、初心者にもわかりやすく解説します。
目次
水漏れで床が水浸しになった時の乾かし方
キッチンやトイレ、そして洗面台といった箇所で水漏れし、床が濡れてしまった際は、以下のような方法でしっかり乾燥させるための対処が重要です。
- 水気を拭き取る
- 換気
- 扇風機
- 除湿機
- 除湿剤
- 新聞紙
濡れてしまった床を乾燥させる方法は様々ですが、ポイントは「できるだけ早く、十分に乾燥させること」です。
これを実現するためには、雑巾やタオル、モップなどを使って水気を拭き取り、さらに換気や送風によって乾燥させる必要があります。
より入念に乾燥させるためには、除湿機や除湿剤、新聞紙などを利用し、水気を取り除くのが効果的です。
風通しが悪い場合は、扇風機や送風機などを使って、最低でも2~3日間は風を送り続けてください。
床下にまで浸水している可能性がある場合は、床下換気口からも風を送り続けましょう。床や床下をしっかり乾燥させるためには、概ね1週間かかると考えてください。
気を付けたい水漏れのパターン
床が濡れてしまうほどの水漏れは、水漏れの発生に気が付かないパターンがほとんどです。とくに気を付けたい水漏れのパターンとして、以下のようなものがあります。
- 給水管や排水管からの水漏れ
- 蛇口からの水漏れ
- 家電製品からの水漏れ
それぞれ解説します。
給水管や排水管からの水漏れ
床への浸水を気を付けるべき水漏れパターンには「給水管や排水管からの水漏れ」があります。
具体的には、キッチンや洗面台などの蛇口に繋がっている給水管や、排水口から下方向に繋がっている排水管、さらには天井や壁の内側に設置してある配管などが該当します。
とくに排水管は、シンク下の収納内に露出するようにして設置してあることが多く、管の繋ぎ目から水漏れしやすいため、ひとたび水漏れすると床まで浸水しやすいでしょう。
また、シンク下の収納は水漏れに気が付きにくいため、床が濡れていることで初めて水漏れに気付くというパターンもあります。
蛇口からの水漏れ
「蛇口からの水漏れ」も気を付けたい水漏れパターンです。例えば、キッチンの蛇口で水漏れし、水が壁を伝うようにして、結果的に床まで広がるケースなどが想定されます。
蛇口は、給水管や蛇口スパウト、そしてハンドルといった様々な箇所にパッキンが使われており、これらのパッキンが経年劣化したり、日常的な使用で変形したりすることで水漏れします。
とくに、壁や床から伸びる給水管と繋がっている蛇口の根元で水漏れすると、水が床まで広がってしまう可能性があります。
家電製品からの水漏れ
気を付けたい水漏れパターンには「家電製品からの水漏れ」もあります。具体的には、洗濯機や冷蔵庫、エアコンなどが該当します。
なかでも、洗濯機は排水ホースや給水用蛇口などから水漏れすることが多く、なおかつ稼働中は大量の水を使用するため、気がついたら床全面が水浸しになってしまうことも珍しくありません。
冷蔵庫やエアコンについても、洗濯機ほどではないものの水が溜まっており、ドレン管やドレンパンなどから水が漏れて床が濡れてしまうことがあります。
水漏れした床を放置することのリスク
水漏れによって床が濡れてしまうことは、以下のようなリスクに繋がります。
- 床の損傷
- カビの発生
- シロアリ被害
- 下層階への浸水
それぞれ解説します。
床の損傷
水漏れによって床が濡れてしまうと「床の損傷」を招きます。例えば、床材の腐食や黒ずみ、さらには波打ちといった物理的な損傷が代表的です。
これらの損傷が生じると、床の張り直しが必要になることも考えられ、経済的な損失も大きくなります。
とくに、床が木材やクッションフロアの場合は損傷しやすいため、水漏れ被害が大きくなりがちで、水漏れを未然に防ぐための対策を講じることが重要になります。
カビの発生
「カビの発生」も想定されるリスクのひとつです。水漏れによって床が濡れた場合、水気を拭き取ったとしても、床材に浸水し、雑菌が繁殖しやすい状態になります。
ひとたびカビが発生してしまうと、カビの増殖が続いて健康被害につながる可能性もあるため、床を乾燥させた後は、消毒用エタノールを使った除菌も必要です。
水漏れによって床が濡れたことが、アレルギーの遠因になってしまうこともありますので「床が濡れただけ」と安易に考えないようにしましょう。
シロアリ被害
水漏れによって濡れた床を放置したままでいると「シロアリ被害」を招く可能性があります。シロアリは湿気が溜まる場所を好むため、水気を含んだ床材は格好の発生場所になってしまいます。
シロアリが発生すると床材や土台の空洞化が進み、最悪の場合は床が抜けてしまうかもしれません。
床の張り替えだけでは済まず、土台からやり直す大掛かりな修繕工事が必要になる可能性があるため、シロアリ被害は甘く見てはいけません。
下層階への浸水
「下層階への浸水」も水漏れによる濡れた床を放置することで生じるリスクのひとつです。とくに、マンションやアパートなどの集合住宅で起こりやすいと言えます。
下層階の住民とトラブルになったり、大家さんと揉めたりするかもしれません。仮に、下層階の住民が何らかの被害を受けた場合、水漏れを起こした者に賠償責任が生じます。
ひとつの水漏れが、思わぬ事態に発展してしまう典型的なケースと言えるでしょう。
水漏れで床が水浸しになった際の対処法
水漏れで床が水浸しになった際の対処法は以下を参考にしてください。
- 止水栓または元栓を閉める
- 家財道具の保護
- 水気を拭き取る
- 乾燥させる
- 消毒用エタノールによる除菌
- 水漏れ修理業者に依頼
それぞれ解説します。
止水栓または元栓を閉める
対処法で最初にすべきことが「止水栓または元栓を閉める」ことです。水漏れが起きている箇所が分かる場合、分からない場合いずれにおいても、止水栓または元栓を閉めることで水の供給が止まるため、被害の拡大を抑えられます。
濡れた床の水を拭き取ることを優先しがちですが、まずは止水栓または元栓を閉めることを忘れないようにしましょう。
家財道具の保護
次に対処すべきが「家財道具の保護」です。床が濡れてしまうような水漏れの場合、家財道具にまで浸水する可能性があります。
とくに家電製品は漏電や火災につながるかもしれないため、電源プラグを抜いて移動させる対処が必要です。
水気を拭き取る
「水気を拭き取る」対処は手間と労力がかかる作業になります。雑巾などの布製品を使って目に見える範囲の水分をしっかり拭き取りましょう。
水分を拭き取った後に、乾いたタオルなどで乾拭きするのがおすすめです。
乾燥させる
次の対処は「乾燥させる」です。扇風機や送風機、さらには除湿剤などを使い、時間をかけて十分に乾燥させてください。
目に見える範囲だけ乾燥させるのではなく、床下の乾燥にも対処しましょう。とくに、木材を使った床の場合、高い確率で床下にも浸水していると考えてください。
消毒用エタノールによる除菌
「消毒用エタノールによる除菌」も忘れてはいけません。この理由は、水漏れした床で雑菌が繁殖する恐れがあるためです。
とくにキッチンや洗面所の排水管からの水漏れは、食べ物や皮脂などを含んでいるため、除菌が欠かせません。
水漏れ修理業者に依頼
「水漏れ修理業者に依頼」しましょう。水漏れの原因が判明しているかどうかを問わず、再び水を利用する前に、一度プロに見てもらってください。
とくに、天井裏や床下といった視認しにくい箇所からの水漏れが原因だった場合は、プロしか対処できません。
お住いの住戸が賃貸住宅の場合は、管理会社や大家さんの承諾を得たうえで修理を依頼しましょう。
水漏れで床が損傷した時に使える保険
水漏れで床が損傷した場合、火災保険でカバーされる可能性があることを知っておきましょう。
一般的に、火災保険は水漏れ事故を基本補償としていますが、保険内容によっては特約となっているかもしれません。
まずは、ご自身が加入している火災保険の内容を確認しましょう。また、水漏れ被害のどこまでをカバーしてくれるのかを知ることが大切です。
とくに、他者に損害を与えた際の補償が受けられる「個人賠償責任保険」を含むかどうかがポイントになります。
また、賃貸住宅においては、原状回復義務があるため、大家さんに対する損害賠償を補償してくれる「借家人賠償責任保険」を含むかも重要です。
まとめ
水漏れによって床が水浸しになってしまったら、まずは床の水気を拭き取って、しっかり乾燥させ、消毒することが大切です。
一方で、水漏れの原因がよく分からない場合や、自身では修復できないようなケースは、水漏れ修理業者に相談し、根本的な解決策を講じる必要があります。
原因不明の水漏れであってもすぐに駆け付けて対処してくれる業者に相談することをおすすめします。
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