家庭内の様々な場所にある排水口が詰まってしまい困ったことはありませんか?とくにキッチンや洗面所といった使用頻度が高い箇所にある排水口の詰まりは誰もが一度は経験することでしょう。
排水口がつまった場合、その原因と詰まりが起きている箇所を把握することで、解消に向けた対処が取りやすくなります。
そこでこの記事では、水漏れ修理のプロが排水口の詰まりでお困りの方に向けて「排水口のつまりを解消する方法」を分かりやすく解説します。
目次
排水口が詰まる原因
排水口のつまりを解消するためには「原因」を理解することが大切です。排水口のつまりは、主に以下3つが原因ですので覚えておきましょう。
- 油汚れ
- 異物
- 固形物
上記の原因について詳しく解説します。
油汚れ
排水口のつまりは「油汚れ」が原因です。例えば、キッチンでは食用油、洗面所やお風呂では皮脂汚れなどが要因になりやすく、これらが排水口や排水管の内側に付着し、洗剤や化粧品などの油分と徐々に結合するようにして詰まりが起こります。
とくに油を使う機会が多いキッチンにおいては、油汚れに食材カスなどの固形物が加わって、排水の流れを塞ぐことがあります。
油汚れを放置していると「スカム」と呼ばれるヘドロ状の物質に変化し、さらに酸化が進むと排水パイプ内で石鹸のような硬さを持つ個体になって詰まりを招きます。
異物
「異物」も排水口のつまりの原因です。具体的には、髪の毛や糸くず、そして食材カスなどが代表的な要因として挙げられます。
異物が原因の詰まりは、キッチンやお風呂、さらには洗濯機の排水口で発生しやすく、徐々に排水が滞るパターンと、突然詰まってしまうパターンの2つがあります。
また、異物は「油汚れ」と重なることも多いので注意が必要です。お風呂や洗面所においては、油汚れと髪の毛が結合して詰まりを引き起こすケースが考えられます。
固形物
排水口のつまりは「固形物」が原因になることがあります。例えば、ペットボトルや化粧品類のキャップ、調味料の内蓋、アクセサリー、ゴム類、食器洗い用スポンジなど様々です。
詰まりの原因が固形物の場合、排水口や排水トラップ、さらには排水管などを分解する必要があるかもしれないため、業者による対処が求められます。
固形物を排水口にうっかり落としてしまうことは十分に想定されるため、大人も子どもも気を付けなければいけない原因と言えるでしょう。
排水口が詰まりやすい箇所
一般家庭において、排水口がつまりやすい箇所は以下の通りです。これらを把握しておくことは、詰まりを予防する対策にも役立ちます。
- キッチン
- お風呂
- 洗面所
それぞれ解説します。
キッチン
「キッチン」は排水口の詰まりが起こりやすい箇所の代表格と言えるでしょう。理由は、油汚れが発生しやすく、なおかつ食材カスなどの異物が流れ込みやすいためです。
キッチンシンク以外にも、食器洗い乾燥機で詰まる可能性があります。キッチンでは複合的な要因によって詰まりが起こりやすいことを理解しておきましょう。
お風呂
排水口が詰まる代表的な箇所として「お風呂」も挙げられます。お風呂では「浴槽」と「浴室(洗い場)」の2ヶ所が該当します。
お風呂では「皮脂汚れ(油汚れ)」が発生するだけでなく、洗剤の油分、さらには髪の毛や体毛などの異物も混ざりやすいことを覚えておきましょう。
洗面所
「洗面所」の排水口も詰まりやすい箇所です。具体的には、洗面台や洗濯機置き場も含まれます。
洗面台では異物や固形物が原因で詰まりやすい他、洗濯機は繊維くずや埃、さらには泥などの異物が詰まりを引き起こす可能性があります。
排水口が詰まった時に原因を特定する方法
排水口の詰まりを解消するには、原因を特定する必要があります。原因を特定する方法として、以下を参考にしてください。
- 徐々に水の流れが悪くなった場合
- 急に水が流れなくなった場合
上記それぞれのパターンを解説します。
徐々に水の流れが悪くなった場合
排水口で徐々に水の流れが悪くなった場合は「油汚れ」や「異物」が原因と推測できます。なぜなら、油汚れや異物は徐々に蓄積し、時間をかけて酸化することで排水口や排水管を塞ぐためです。
キッチンや洗面所などで、排水がスムーズに流れなかったり、しばらくの間シンクに溜まったりする場合は「油汚れ」や「異物」が原因になっていると考えてよいでしょう。
急に水が流れなくなった場合
排水口で急に水が流れなくなった場合は「固形物」が原因かもしれません。例えば、キッチンペーパーやスポンジ、化粧品などを落としてしまうと、その瞬間から水の流れが滞ります。
詰まりの予兆なく、ある日突然水が流れなくなった場合は「固形物」が原因である可能性が高いと考えてよいでしょう。
排水口のつまりを自分で解消する方法
排水口のつまりは自分で解消できるかもしれません。以下の方法を参考にしてください。
- ワイヤーブラシ
- ラバーカップ
- ペットボトル
- 過炭酸ナトリウム
- パイプクリーナー
それぞれ解説します。
ワイヤーブラシ
「ワイヤーブラシ」とは、長さ3m程度の針金が入ったワイヤーの先端にブラシが付いている物で、排水口から排水管のなかに入れて掃除できます。
軽度な油汚れや異物などであれば除去でき、ひとつ保有していればキッチンやお風呂などで繰り返し使用できる点がメリットです。
針金ハンガーと食器洗い用スポンジを使って自作することも可能ですので、応急処置の際に試してみてください。
ラバーカップ
排水口のつまりを自分で解消する方法として「ラバーカップ」もあります。俗に言う「すっぽん」のことで、詰まりを解消する定番の方法と言えるでしょう。
ラバーカップを使用する際、排水口から伸びる配管が蛇腹ホースだと圧力に耐えられない可能性があるため、塩ビ管にのみ使用することをおすすめします。
とくに、キッチンや洗面所などは蛇腹ホースが使われていることが多いので、気を付けてください。
ペットボトル
「ペットボトル」は排水口のつまりを自分で解消する方法のひとつです。つまりを解消する原理はラバーカップと同じで、逆さにしたペットボトルを排水口に密着させ、10回程度押し潰すようにして空気を送り込んだ後、勢いよく引き抜きます。
つまりを解消する専用の道具ではありませんが、応急処置法として知っておくと役に立つでしょう。
過炭酸ナトリウム
排水口のつまりを自分で解消する方法には「過炭酸ナトリウム」もあります。市販の過炭酸ナトリウムを排水口や排水管にふりかけ、カップ1~2杯のぬるま湯をゆっくり注ぎ、1時間程度放置してください。
過炭酸ナトリウムは弱アルカリ性ですので、酸性の油汚れやヌメリなどを中和するようにして除去してくれます。
パイプクリーナー
「パイプクリーナー」は、排水口のつまりを自分で解消する方法の定番です。パイプフィニッシュやパイプハイターなどが一般的で、水酸化ナトリウムや次亜塩素酸ナトリウムによって油汚れや異物を溶かすようにして詰まりを解消します。
油汚れや髪の毛などの異物が原因の場合は有効ですが、適切な使用方法を守らないと、かえって詰まりが悪化したり、配管を痛めたりする可能性があります。
排水口の詰まりを根本的に解消する方法
排水口のつまりは必ずしも自分で解消できるとは限りません。「パイプフィニッシュが効かない」や「詰まりの原因がわからない」といった際は、以下2つを検討してみましょう。
- 排水トラップの解体および清掃
- 水漏れ修理業者に依頼
上記について解説します。
排水トラップの解体および清掃
「排水トラップの解体および清掃」は排水口のつまりを根本的に解消する方法です。排水口と下水管を結ぶ配管には、害虫や悪臭が上がってこないようにするために、S字またはP字型の排水トラップが付けられています。
カーブした形状の排水トラップに固形物が溜まってしまうと除去以外の解決策はありません。このような場合は、排水トラップを分解し、固形物を除去または内部を清掃することで詰まりが解消されるでしょう。
排水トラップの脱着は難しい作業ではありません。しかし、元に戻せないケースや破損させてしまうケースもあるため、業者に依頼した方が無難な作業です。
水漏れ修理業者に依頼
排水口の詰まりを根本的に解消するには「水漏れ修理業者に依頼」も有効です。詰まりの原因が特定できない場合や、色々試しても自分で解消できなかった、さらにはプロ仕様の機材が必要なほど詰まりが重度になっている時などが該当します。
水漏れ修理業者であれば原因や症状に合わせて、プロ仕様の洗剤をはじめ、トーラー(業務用ワイヤーブラシ)そして高圧洗浄機などを使って詰まりを確実に解消してくれます。
また、業者であれば「早く復旧する」こともポイントです。水回りのトラブルは日常的な生活に支障をきたしやすいため、確実かつすぐに修理してもらえることは大きなメリットと言えるでしょう。
排水口の詰まりを防止する方法
排水口の詰まりは防止することも大切です。つまりを防止する方法として、以下をおすすめします。
- 水切りネットやヘアキャッチャーの設置
- 定期的な掃除
上記の防止法について解説します。
水切りネットやヘアキャッチャーの設置
「水切りネットやヘアキャッチャーの設置」は簡単にできる詰まり防止法としておすすめです。例えば、キッチンでは食材カスが排水口に流れないように「水切りネット」を使ったり、洗面所やお風呂では「ヘアキャッチャー」を置いたりするのが効果的です。
いずれも100円ショップなどで入手できることや、詰まりの予防効果が高いことがメリットになるでしょう。
定期的な掃除
排水口の詰まりを予防する方法として「定期的な清掃」も欠かせません。具体的には、最低でも1週間に1回の頻度で、ワイヤーブラシ等を使って排水口や排水管を清掃しましょう。
排水口のつまりのほとんどの原因は「油汚れや異物」が蓄積することです。定期的な清掃によってこのような事態に陥ることを十分に回避できます。
掃除が苦手という人は「60度程度のお湯を流す」ことを習慣化するだけでも予防につながりますので試してみてください。(熱湯は配管を痛めるのでNG)
まとめ
排水口のつまりは原因に合わせて対処することが大切です。詰まりが起きた際は、まず原因を特定することからはじめ、ワイヤーブラシやパイプクリーナーなどを使って対処しましょう。
それでも解消されないようであれば、水漏れ修理業者に依頼し、原因の特定および詰まり除去を実施してもらってください。
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