「キッチンの混合水栓が水漏れしているのを直したい」や「キッチンの混合水栓を直すにはいくらかかるの?」といったことが気になる人は多いと思います。
キッチンの混合水栓には種類があり、それぞれ構造や使用されている部品が異なるため、水漏れの原因や修理法、さらにはコストまでも変わってきます。
そこでこの記事では、水漏れ修理のプロが初心者に向けて「キッチンの混合水栓の水漏れ」について、原因や対処法、そして修理費用を分かりやすく解説します。
目次
キッチンで使用される混合栓の種類
はじめに「混合栓」の種類を知っておきましょう。混合栓には以下3つの種類があり、それぞれ構造が異なるため、水漏れの原因や対処法も変わります。
ご自身のキッチンの混合水栓がどのタイプであるか、そしてそれぞれの特徴を理解しておくことで、応急処置や修理が円滑に進みます。
- シングルレバー混合水栓
- ツーハンドル混合水栓
- サーモスタット混合水栓
上記について解説します。
シングルレバー混合水栓
キッチンの混合水栓で主流になりつつあるのが「シングルレバー混合水栓」です。シングルレバー混合水栓は、ひとつのハンドルで水量と水温を調整できるタイプの水栓で、使いやすさを追及した昨今のシステムキッチンでは定番の水栓になっています。
シングルレバー混合水栓には、バルブカートリッジと呼ばれる部品が使われており、これによって水流や水温を片手でも調整できる仕組みです。
一方、バルブカートリッジは消耗品であり、耐用年数は10年と言われています。使用頻度が高いキッチンにおいては、現実的には5年程度で交換時期を迎えることが多く、シングルレバー混合水栓で水漏れする際の一番の原因と考えられます。
ツーハンドル混合水栓
「ツーハンドル混合水栓」は、キッチンでも広く使用されているタイプの水栓です。ツーハンドル混合水栓は、冷水用のハンドルと温水用のハンドルが付いているもので、冷水の量と温水の量を自分で調整しながら使用します。
ツーハンドル混合水栓は、最もシンプルな「単水栓」がふたつ付いている水栓と考えればよく、構造や仕組みは単水栓同様でシンプルです。
一方、ひとつの水栓ではあるものの、ハンドルが2つ付いていることから、ハンドル部分から水漏れする確率は単純に2倍になることも忘れてはいけません。
サーモスタット混合水栓
キッチンの混合栓として「サーモスタット混合水栓」が付いていることもあります。サーモスタット混合水栓とは、吐水温度を一定に保てる自動温度調節機能付の水栓です。
一般的な家庭では、お風呂や洗面台に用いられることがほとんどですが、キッチンに使用するケースもあります。
シングルレバー混合水栓およびツーハンドル混合水栓と比較すると、温度維持機能が付いている分、複雑な構造になり、水漏れする原因も多くなります。
キッチンの混合栓で水漏れする原因
キッチンの混合栓で水漏れする原因は以下の通りです。これらの原因を知っておくことで、水漏れ箇所や原因を特定しやすくなります。
- パッキンの劣化
- ナットの緩み
- バルブカートリッジの不具合
それぞれ解説します。
パッキンの劣化
キッチンの混合栓で水漏れする原因として最も考えられるのが「パッキンの劣化」です。パッキンとは、水栓の水が流れる箇所の部品同士を密着させるためのもので、ゴム製またはプラスチック製で、製品寿命は約10年とされています。
パッキンは、すべての混合栓において複数使用されており、吐水パイプ(スパウト)の付け根や、水栓本体の根元、さらには壁から伸びるクランク部分などで水漏れした場合は、パッキンが原因であることがほとんどです。
ナットの緩み
「ナットの緩み」も水漏れの原因です。すべての混合栓は、壁やキッチンの台にある給水管と、ナットの締め付けによって固定されています。
水栓を固定する際に、ナットの締め付けが弱かったり、水栓を使用し続けることでナットが緩んだりすると、水漏れにつながる可能性があります。
バルブカートリッジの不具合
キッチンの混合栓で水漏れする原因として「バルブカートリッジの不具合」もあります。これはシングルレバー混合水栓に限定される原因ではありますが、シングルレバー混合水栓が主流の昨今においては、高い確率で水漏れの原因になり得ます。
バルブカートリッジ内部にある、水量や水温を調整するためのセラミックディスクが摩耗したり、パッキンや化粧リングが破損したりすると水漏れしやすくなります。
キッチンの混合栓を修理するのにかかる費用
キッチンの混合栓で水漏れした場合、混合栓の種類によって修理費用は変わります。水栓ごとの修理費用を紹介します。
シングルレバー混合水栓
シングルレバー混合水栓で水漏れした場合、ほとんどのケースにおいて、バルブカートリッジの交換が必要になります。
業者にバルブカートリッジの交換を依頼すると10,000円~20,000円が相場です。自分で部品を調達して交換する場合であっても、バルブカートリッジ代だけで5,000円~10,000円かかります。
そのほか、パッキン交換やナット締め、部品交換といった軽作業を業者に依頼する場合は、5,000円~10,000円を目安にするとよいでしょう。
ツーハンドル混合水栓
ツーハンドル混合水栓の水漏れは、パッキンやケレップ(コマパッキン)、そしてスピンドルといった部品を交換することで解消するケースがほとんどです。
これらの部品交換を業者に依頼すると5,000円~10,000円かかると考えましょう。DIY経験者であれば、適切な部品と工具さえあれば自分で直すことも可能です。
サーモスタット混合水栓
サーモスタット混合水栓の水漏れは、パッキンやSMAコイル(コイルバネ)、さらには切替弁といった部品の不具合が原因のことが多いため、これらの部品交換が必要です。
業者に依頼すると5,000円~10,000円が相場でしょう。なお、サーモスタット混合水栓は、内部の構造が複雑であることから、自分で修理するには適していません。
キッチンの混合栓は自分で直せるのか
キッチンの混合栓は、水漏れの原因によっては自分で修理することも可能です。ただし、ナットの緩みやパッキンの劣化といった、ごく単純な原因でなければ、自分では直せないと考えたほうがよいでしょう。
とくに、昨今の主流であるシングルレバー混合水栓は、バルブカートリッジを交換すれば直ると考えがちですが、実際に作業するとなると、バルブカートリッジの取り外しや、部品と工具の調達、そして固定などに苦労しがちです。
混合水栓の水漏れ修理は、予想以上に大変な作業になるほか、水栓の破損につながる可能性がありますので、水漏れ修理業者に依頼するのが無難です。
キッチンの混合栓が水漏れした場合の対処法
キッチンの混合栓が水漏れした時は、以下の対処法を参考にしてください。
- 水漏れ箇所を特定する
- 水漏れの原因を把握する
- 養生する
- 水漏れ修理業者に修理を依頼する
上記について解説します。
水漏れ箇所を特定する
まずは「水漏れ箇所を特定する」ことが大切です。水栓のどの部分から水漏れしているかが分かれば、原因も推測できます。
混合水栓では、蛇口先端部分、レバーハンドルと本体の繋ぎ目、蛇口の根元、そして水栓本体の根元(台)などから水漏れすることがほとんどです。
水漏れの原因を把握する
次に「水漏れの原因を把握する」ようにしましょう。例えば、水栓と台の接続部分のナットが緩んでいる、パッキン部分から水漏れしているといったことが該当します。
ただし、視認だけでは原因を特定できないケースもあります。水漏れ箇所において、部品の劣化、緩み、破損が起きていることを疑ってください。
養生する
「養生する」ことも忘れないようにしましょう。水栓からぽたぽたと水漏れする場合や、じわじわと水漏れする場合、放置しているとキッチンの床やキッチン台まで水が広がるかもしれません。
水漏れが疑われる時は、漏れ出した水が周囲に広がらないようにタオルや雑巾、シートなどを使って養生するようにしてください。
水漏れ修理業者に修理を依頼する
できるだけ早く水漏れ修理業者に修理を依頼しましょう。キッチンの混合栓は、基本的には自分で直せないと考えてください。
とくに、シングルレバー混合水栓やサーモスタット混合水栓は、プロに修理してもらうのがおすすめです。
水漏れ修理業者の選び方
水漏れ修理業者に修理を依頼する際は、以下の選び方を参考にしてください。
- 地元の業者を選定する
- 実績や実例を確認する
- 口コミ評判を確認する
- 最低でも3社から相見積もりをとる
水漏れ修理は業者によって料金が変わります。同じ修理作業であっても、交通費や技術料といったものを上乗せされるケースもあるため、最安値を自分で調べる必要があります。
そのためには、実績があり、口コミ評判も良い地元の業者を最低でも3社選定し、相見積もりをとるのが有効です。
相見積もりをとることで、最低料金と適正価格が分かりますので、時間が許す限り、業者選定には慎重になってください。
まとめ
キッチンの混合栓の水漏れ修理は、水栓の種類によって費用が変わります。とくに、シングルレバー混合水栓は10,000円~20,000円と割高になるでしょう。
少しでも費用を抑えたいなら、水漏れ修理業者の選定に時間をかけましょう。交通費などが請求されにくい地元の業者を優先的に選び、相見積もりをとるのがおすすめです。
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