
「家のウォシュレットが古くなってきた」「新しい機能がほしい」といった理由で、TOTOウォシュレットの交換を検討している方も多いのではないでしょうか。
しかし、いざ自分で交換しようと思っても、
「そもそも自宅のトイレは便座のみ交換できるタイプ?」
「どんな道具が必要で、手順は?」
「業者に頼んだら費用はいくらかかる?」
など、さまざまな疑問が浮かんでくると思います。
そこでこの記事では、TOTOウォシュレットを自分で便座のみ交換する方法や、業者に交換を依頼した場合の費用相場、交換可能なトイレの種類、DIYで交換する際の具体的な手順や注意点について詳しく解説します。
目次
便座のみ交換できるTOTOウォシュレットの種類
まず、ご自宅のトイレが便座のみの交換に対応しているかを確認することが重要です。TOTOのトイレには様々な種類がありますが、便座のみを交換できるのは主に以下のタイプです。
一般的な組み合わせ便器
組み合わせ便器とは、便器、タンク、便座がそれぞれ独立したパーツで構成されている、日本で最も普及しているタイプのトイレです。各パーツが別々になっているため、便座部分だけを取り外して新しいものに交換することが可能です。TOTOの製品で言えば、「ピュアレストEX」などがこのタイプに該当します。多くの製品から、機能や予算に合わせて好みのウォシュレットを選べるのが大きなメリットです。
分離型のウォシュレット
現在お使いのウォシュレットが、便器と別々に取り付けられている「分離型」であれば、便座のみの交換が可能です。購入時に便器とウォシュレットを別々に選んで組み合わせた場合などがこれにあたります。このタイプであれば、既存の便器をそのまま活かして、最新機能を持つウォシュレットにアップグレードできます。
便座のみの交換が不可能なTOTOウォシュレットの種類
一方で、トイレの構造上、便座だけを取り外して交換することができないタイプも存在します。ご自宅のトイレが以下の種類に該当しないか、事前に確認しておきましょう。
トイレと便座が一体型の「一体型トイレ」
一体型トイレは、便器、タンク、ウォシュレット(便座)が一体となっているデザイン性の高いトイレです。TOTOの「GG」や「GG-800」シリーズが代表的です。スッキリとした見た目でお掃除がしやすいというメリットがありますが、構造上、便座部分だけを取り外すことはできません。もしウォシュレット機能が故障した場合は、トイレ全体、あるいは機能部全体の修理・交換が必要になるケースがほとんどです。
タンクがなくコンパクトな「タンクレストイレ」
タンクレストイレは、水道直結で水を流すためタンクがなく、非常にコンパクトでスタイリッシュなトイレです。TOTOの最高級モデル「ネオレスト」シリーズがこれにあたります。デザイン性と機能性を両立していますが、こちらも便座と便器が一体の構造になっているため、便座のみの交換は不可能です。
システムトイレ(レストパル・レストルームドレッサー)
システムトイレは、便器、タンク、手洗器、収納キャビネットなどが一体となったパッケージ型のトイレです。TOTOの「レストパル」や「レストルームドレッサー」などが該当します。給水管やコード類がキャビネット内に隠れてスッキリとした空間を演出できますが、特殊な構造のため、原則として便座のみの交換はできません。
TOTOウォシュレットを便座のみ自分で交換する方法・手順
ご自宅のトイレが便座のみ交換可能なタイプであることを確認できたら、いよいよ交換作業です。ここでは、DIYでウォシュレットを交換するための具体的な手順を7つのステップで解説します。
【STEP1】交換前に必要な道具を準備する
作業をスムーズに進めるために、まずは必要な道具を揃えましょう。
- 新しいTOTOウォシュレット:事前にサイズや機能を確認して購入しておきます。
- モンキーレンチ:止水栓の開閉や給水ホースの着脱に使用します。
- プラスドライバーとマイナスドライバー:古い便座の取り外しや、新しい便座のベースプレート固定に使います。
- バケツと雑巾:タンクの水を抜く際や、水漏れ時に備えて準備しておくと安心です。
- 作業用手袋:安全のために着用しましょう。
【STEP2】止水栓を閉めてからタンクの水を抜く
まず、トイレの給水を止めるために、止水栓をマイナスドライバーで時計回りに回して完全に閉めます。止水栓は、トイレの壁や床から出ている給水管の途中に設置されていることが一般的です。
次に、タンク内にある水を空にするため、トイレの洗浄レバーを回して水を流します。一度では完全に水が抜けない場合は、数回繰り返してください。
【STEP3】給水ホースと分岐金具を取り外す
タンクの水が抜けたら、現在ついている給水ホースと分岐金具を取り外します。モンキーレンチを使って、止水栓側、タンク側、ウォシュレット本体側のナットをそれぞれ緩めて外してください。このとき、ホース内に残った水がこぼれることがあるため、バケツや雑巾を下に置いておくと床が濡れるのを防げます。
【STEP4】古い便座を便器から取り外す
次に、古い便座を便器から取り外します。便座の左右の裏側、あるいは側面に、便器に固定するためのナットがあります。このナットを手で、もしくは工具を使って緩めることで、便座本体を便器から引き抜くようにして取り外すことができます。長年の使用で汚れが固着している場合があるので、掃除をしながら作業すると良いでしょう。
【STEP5】新しい便座のベースプレートを固定する
古い便座が外れたら、便器の汚れをきれいに拭き取ります。その後、新しいウォシュレットに付属している「ベースプレート」を便器の取り付け穴に合わせて設置し、付属のボルトとナットでしっかりと固定します。このベースプレートが便座本体の土台となります。ぐらつきがないように、ドライバーで確実に締め付けましょう。
【STEP6】新しい本体を取り付けて給水ホースを接続する
ベースプレートの固定が完了したら、新しいウォシュレット本体を「カチッ」と音がするまでスライドさせてはめ込みます。
次に、新しい給水ホースと分岐金具を取り付けます。取扱説明書をよく確認し、止水栓側、タンク側、そして新しいウォシュレット本体側にそれぞれホースを接続してください。このとき、パッキンの入れ忘れに注意し、モンキーレンチでナットを適度に締め付けます。締め付けが弱いと水漏れの原因になり、強すぎるとパッキンが破損する恐れがあるので力加減には注意が必要です。
【STEP7】止水栓を開けて動作確認を行う
すべての接続が完了したら、止水栓を反時計回りにゆっくりと開けていきます。水漏れがないか、接続部分を指で触ったり、乾いた布を当てたりして念入りに確認してください。
水漏れがないことを確認したら、ウォシュレットの電源プラグをコンセントに差し込みます。リモコンや本体のボタンを操作して、おしり洗浄やビデ洗浄、暖房便座、脱臭などの各機能が正常に作動するかをチェックしましょう。問題がなければ、交換作業は完了です。
便座交換を自分で行う際の注意点やリスク
DIYでの交換は費用を抑えられるメリットがありますが、いくつかの注意点とリスクも伴います。
- 水漏れのリスク:給水ホースの接続不良やパッキンの劣化などにより、水漏れが発生する可能性があります。作業後はしばらく様子を見て、水漏れがないか繰り返し確認することが大切です。
- 部品の破損:ナットを強く締めすぎると、陶器製の便器やプラスチック製の部品が破損する危険性があります。
- 感電のリスク:ウォシュレットは電化製品です。作業前には必ず電源プラグを抜き、水気の多い場所での作業になるため、感電には十分注意してください。
少しでも作業に不安を感じる方や、工具の扱いに慣れていない方は、無理をせずにプロの業者に依頼することをおすすめします。
TOTOウォシュレットの便座のみ交換を業者依頼した場合の費用
DIYが不安な場合や、より確実に交換作業を終えたい場合は、プロの水道業者に依頼するのが安心です。ここでは、業者に依頼した場合の費用について解説します。
業者に依頼した場合の費用相場
ウォシュレットの便座交換を業者に依頼した場合の費用相場は、工事費だけであれば15,000円~20,000円程度が一般的です。これにウォシュレット本体の価格が加わります。
本体価格を含めた総額の目安は以下の通りです。
- 標準機能を搭載したタイプ:約40,000円~65,000円(本体・工事費込み)
- 自動開閉や除菌機能など高機能なタイプ:約70,000円~120,000円(本体・工事費込み)
費用の内訳は本体価格と工事費
業者に支払う費用の主な内訳は、「ウォシュレット本体の価格」と「交換・設置工事費」です。これに加えて、古い便座の処分費や、出張費などが別途必要になる場合があります。正確な費用を知るためには、複数の業者から見積もりを取り、内訳を比較検討することが重要です。
DIYと業者依頼のメリットデメリット比較
DIYと業者依頼、どちらを選ぶべきか迷う方のために、それぞれのメリットとデメリットをまとめました。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
DIY | ・費用を本体価格のみに抑えられる ・自分の好きなタイミングで作業できる |
・水漏れや破損のリスクがある ・工具を揃える必要がある ・時間と手間がかかる |
業者依頼 | ・プロの技術で確実・安全に設置してもらえる ・水漏れなどのトラブルの心配がない ・作業後の保証が付く場合がある |
・工事費がかかる ・業者との日程調整が必要 |
費用を最優先するならDIY、安心と確実性を重視するなら業者依頼がおすすめです。
なお、水道指定業者である水道テックでは、ウォシュレットの取付・交換が「12,980円~(税抜)」で対応可能です。経験豊富な技術者が在籍し、直接対応することで、コストパフォーマンス抜群の低価格を実現しています。
兵庫県でウォシュレットの交換や取付をお考えの方は、ぜひ水道テックへお問い合わせください。
TOTOウォシュレットの選び方
新しいTOTOウォシュレットを選ぶ際には、いくつかのポイントを押さえておくと、ご自宅のトイレに最適な一台を見つけることができます。
まずは自宅のトイレタイプを確認する
前述の通り、便座のみ交換できるのは「組み合わせ便器」が基本です。一体型トイレやタンクレストイレの場合は交換できないため、まずはご自宅のトイレタイプを確認しましょう。また、便器の品番が分かると、TOTOの公式サイトなどで適合するウォシュレットをスムーズに探すことができます。
必要な機能で選ぶ(瞬間式と貯湯式)
ウォシュレットのお湯を沸かす方式には、「瞬間式」と「貯湯式」の2種類があります。
- 瞬間式:使用する瞬間にお湯を沸かすため、お湯切れの心配がありません。連続使用しても湯温が安定しており、保温しておく必要がないため省エネ性能も高いのが特徴です。ただし、本体価格は高めになる傾向があります。
- 貯湯式:内蔵タンクにお湯を貯めて保温しておくタイプです。本体価格が比較的安価で、導入しやすいのがメリットです。一方で、タンクのお湯を使い切るとしばらく水しか出なくなり、常に保温しておくため電気代が瞬間式より高くなることがあります。
家族の人数や使用頻度、省エネ性能などを考慮して選びましょう。
リモコンのタイプで選ぶ(壁リモコンと袖リモコン)
リモコンには、壁に取り付ける「壁リモコン」と、便座の横(袖)に操作パネルが付いている「袖リモコン」の2種類があります。
- 壁リモコン:壁に設置するため、便座周りがスッキリし、掃除がしやすいのがメリットです。ボタンも大きく操作しやすいですが、壁にネジ穴を開ける必要があります。
- 袖リモコン:便座と一体になっているため、壁に穴を開ける必要がなく、設置が簡単です。ただし、操作時に体をひねる必要があったり、便座周りの掃除が少ししにくかったりする場合があります。
使い勝手やトイレ空間のデザイン性を考慮して、好みのタイプを選びましょう。
予算に合わせて最適なモデルを選ぶ
TOTOのウォシュレットには、基本的な機能を備えたシンプルなモデルから、自動開閉、オート洗浄、除菌水、温風乾燥といった多機能な上位モデルまで、幅広いラインナップがあります。必要な機能と予算のバランスを考えて、ご家庭にぴったりのモデルを選択することが大切です。
TOTOウォシュレットを便座のみ交換する場合の注意点
最後に、ウォシュレットの便座のみを交換する際に、特に注意すべき3つのポイントを解説します。
便器と便座のサイズが合うか確認する
便器のサイズには、主に「エロンゲートサイズ(大型)」と「レギュラーサイズ(標準)」の2種類があります。TOTOの最近のウォシュレットは、どちらのサイズにも取り付け可能な兼用タイプが多いですが、購入前には必ずご自宅の便器サイズを確認し、適合する製品を選びましょう。サイズが合わないと、便座が便器からはみ出したり、逆に小さすぎたりして使用感が悪くなる原因となります。
電源(コンセント)の位置を確認する
ウォシュレットは電化製品なので、電源が必要です。トイレ内にアース付きのコンセントがあるかを確認してください。TOTOウォシュレットの電源コードの長さは約1.0mが標準です。コンセントが遠い場合は、延長コードの使用は漏電や火災のリスクがあるため推奨されていません。電源がない場合は、別途コンセントの増設工事が必要になります。
賃貸物件の場合は必ず管理会社や大家に確認する
賃貸マンションやアパートにお住まいの場合は、便座を交換する前に必ず管理会社や大家さんに許可を取りましょう。無断で交換すると、退去時に原状回復を求められ、取り外した古い便座の保管や再設置の費用が発生する可能性があります。トラブルを避けるためにも、事前の相談と許可は必須です。
TOTOウォシュレットの便座のみ交換なら水道テックへ
TOTOウォシュレットの便座交換は、手順さえ理解すればDIYも可能ですが、水漏れや破損といったリスクも伴います。
「自分でウォシュレットを交換するのはは少し不安……」
「確実・安全にウォシュレットを交換したい……」
「どのウォシュレットを選べばいいか分からない……」
上記のような方は、水回りのプロフェッショナルである水道テックにぜひご相談ください。
水道テックでは、経験豊富なスタッフがお客様のトイレを確認し、最適なウォシュレットのご提案から、迅速かつ丁寧な交換作業まで責任を持って対応いたします。作業後のアフターフォローも万全ですので、安心してお任せいただけます。
お見積もりは無料です。TOTOウォシュレットの交換に関するお悩みやご相談は、お気軽に水道テックまでお問い合わせください。
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