
毎日生活している中で、突然起こる水のトラブル。「水が流れない」「排水溝から嫌なニオイがする」「ボコボコと音がする」といった症状に気づいたとき、焦ってしまう方は多いでしょう。毎日使う場所だからこそ、少しでも早く解消したいものです。
実は、初期段階のつまりや原因が浅い場所にある場合であれば、専門業者を呼ばなくても自分で直せるケースが多々あります。身近な道具や市販のクリーナーを適切に使うことで、スムーズな排水を取り戻すことが可能です。
この記事では、場所別のつまりの原因から、自分でできる具体的な対処法、使用する道具の選び方までを詳しく解説します。正しい知識を身につけて、快適な水回りを取り戻しましょう。
目次
排水管・排水溝がつまってしまう原因

水回りのトラブルを解決するには、まず「なぜつまったのか」を知ることが解決への第一歩です。場所によって流れる汚れの種類が異なるため、つまりの原因もそれぞれ違います。原因を特定することで、最も効果的なアプローチを選ぶことができます。
【台所】冷えて固まった油汚れや食材カス・ぬめり
キッチンの排水溝がつまる最大の原因は「油」です。フライパンや食器に残った油汚れをそのまま洗ってしまうと、排水管の中で冷えて白く固まります。これは血管における動脈硬化のようなもので、時間の経過とともに層になって蓄積し、配管を狭めていきます。
そこに、細かい食材のカスや洗剤の溶け残り、雑菌が繁殖してできた「ぬめり(バイオフィルム)」が付着することで、さらに水の通り道が塞がれてしまいます。長年蓄積した油汚れは石のように硬くなることもあり、こうなると除去が難しくなります。日々の洗い物で少しずつ流れる油が、長い年月をかけて大きなトラブルを引き起こすのです。
【洗面所・お風呂】髪の毛・石鹸カス・皮脂汚れ
洗面所やお風呂場でのトラブルの原因として最も多いのは「髪の毛」です。人間は1日に50本から100本程度の髪が抜けると言われており、洗髪時やドライヤー使用時に落ちた髪が排水口に流れ込みます。
この髪の毛に、石鹸カスや体から出た皮脂汚れが絡みつくと、大きな塊となって排水管を塞いでしまいます。また、ヘアピンやカミソリの刃、詰め替え用シャンプーの切れ端、アクセサリーなどの固形物を誤って落としてしまい、それらが芯となって髪の毛が絡みつくケースも見られます。特に洗面所のS字トラップ部分は構造上汚れが溜まりやすく、注意が必要です。
【トイレ】トイレットペーパーの大量使用や異物(スマホ等)の落下
トイレのつまりでよくあるのが、トイレットペーパーの使いすぎや、「流せる」と記載されている掃除シートなどを一度に大量に流すことです。水流の勢いだけでは押し流しきれず、排水路の途中で止まってしまうことがあります。また、近年増えているのが節水型トイレでのトラブルです。水量が少ないため、排泄物や紙を流しきる力が足りず、配管内に滞留してしまうことがあります。
さらに深刻なのが、スマートフォンや眼鏡、ボールペン、子供のおもちゃ、おむつ、生理用品などの「水に溶けない異物」の落下です。これらは自然に溶けることがないため、確実に取り除く必要があります。
【屋外】枯れ葉・土砂の流入や木の根の侵入
屋外にある「排水桝(ます)」や雨水管がつまる原因は、自然環境によるものが主です。風で飛ばされてきた枯れ葉や、雨水と一緒に流れ込んだ土砂、砂利などが配管の底に沈殿し、水の流れを悪くします。
また、庭木を植えている家庭で意外と多いのが「木の根」の侵入です。植物の根は水を求めて伸びる習性があるため、排水管のわずかな継ぎ目やひび割れから内部に入り込みます。配管の中で根が増殖すると、網目のようになってトイレットペーパーや汚物をせき止めてしまい、完全なつまりを引き起こすことがあります。
自宅の排水管・排水溝つまりは自分で直せる?

排水管のトラブルが起きたとき、すべてを業者に任せる必要はありません。状況によってはDIYで十分に解決可能です。しかし、無理をすると状況を悪化させるリスクもあるため、自分で対応できる範囲とプロに任せるべき境界線を理解しておくことが大切です。
排水口付近の軽度なつまりならDIYで解消可能
水が完全に流れないわけではなく「流れが悪くなった」「ゴボゴボ音がする」といった初期段階や、排水口(排水トラップ)付近でのつまりであれば、自分で直せる可能性が高いです。
例えば、排水口のヘアキャッチャーにゴミがたまっている場合や、S字トラップ(排水管の曲がった部分)に一時的に物が詰まっている場合などは、市販の道具や洗浄剤を使うことで解消できます。この段階で早めに対処しておけば、大掛かりな修理を避けることができます。
配管の奥深い場所や固形物のつまりは業者依頼が基本
一方で、排水管のずっと奥の方(床下や壁の中、屋外の埋設管など)で起きているトラブルは、専用の機材がないと対処が難しいケースがほとんどです。また、トイレにスマホを落とした場合など、固形物が原因であるときは注意が必要です。無理に流そうとすると、固形物がさらに奥へと入り込んでしまい、便器を取り外すなどの大掛かりな工事が必要になることがあります。
高圧洗浄機などが必要になるレベルの汚れや、固形物の落下、あるいは排水管自体の勾配不良や破損が疑われる場合は、迷わず専門業者に相談するのが賢明な判断です。
無理に直そうとすると配管を傷つけたり水漏れの原因になる
自分で直そうとして失敗する例として多いのが、道具の使い方を誤って配管を傷つけてしまうことです。例えば、ワイヤーブラシを無理やり押し込んで蛇腹ホースに穴を開けてしまったり、接続部分のナットを緩めた後にうまく締め直せず、水漏れを引き起こしたりするケースです。
特に古い住宅の排水管は劣化していることもあり、強い衝撃を与えると破損する恐れがあります。「おかしいな」と思ったら無理に力を加えず、作業を中断する勇気も必要です。被害が拡大してからでは、修繕費用もかさんでしまいます。
排水管・排水溝つまりを自分で直すために必要な道具

DIYでつまりを解消するために役立つ、代表的な道具を紹介します。これらはホームセンターやドラッグストア、ネット通販などで手軽に入手できるものばかりです。常備しておくと、いざという時に役立ちます。
ラバーカップ(スッポン)|トイレや排水口のつまり解消の定番
昔からある、棒の先にゴム製のカップがついた道具です。「スッポン」という通称で親しまれています。カップ内の空気を押し出し、引っ張り上げるときの吸引力でつまりの原因を動かして解消します。
トイレ用のイメージが強いですが、台所用や洗面所用のサイズが小さいものも販売されています。トイレ用には、洋式トイレの形状に合わせた「出っ張り」がついているタイプと、和式用の平らなタイプがあります。用途に合わせて適切な形状を選ぶことが大切です。価格は1,000円(税込)〜2,000円(税込)程度とお手頃です。
液体パイプクリーナー|髪の毛や油汚れを溶かす薬剤
ドラッグストアでよく見かける塩素系の洗浄液です。主成分である水酸化ナトリウムが、髪の毛のタンパク質や油汚れを分解・溶解します。
選ぶ際のポイントは「粘度」と「濃度」です。サラサラした液体よりも、ドロっとした高粘度タイプの方が、垂直な配管にも薬剤が留まりやすく効果的です。また、成分表にある水酸化ナトリウムの濃度が1%以上のものは強力な効果が期待できます。日常のメンテナンスから軽度のつまり解消まで幅広く使えます。価格は300円(税込)〜800円(税込)ほどです。
重曹とクエン酸(お酢)|発泡作用で汚れを浮かす
強力な洗剤を使いたくない方や、小さなお子様がいる家庭におすすめなのが、重曹とクエン酸(またはお酢)を使ったナチュラルクリーニングです。
アルカリ性の重曹と酸性のクエン酸を混ぜて水をかけると、化学反応で二酸化炭素の泡が勢いよく発生します。この発泡の力で汚れを浮き上がらせ、剥がれやすくします。つまりを溶かすほどの強力なパワーはありませんが、予防掃除や消臭、軽度のぬめり取りには十分な効果を発揮します。100円ショップなどでも手に入り、コストパフォーマンスに優れています。
真空式パイプクリーナー|スッポンよりも吸引力が強い道具
ラバーカップ(スッポン)を進化させたような道具です。ポンプ式のハンドルがついており、それを操作することで強力な吸引力と押し出す力を生み出します。
力がいらず、女性や高齢の方でも扱いやすいのが特徴です。ラバーカップでは解消できなかったつまりでも、真空式パイプクリーナーなら直せることがあります。ホームセンターなどで2,000円(税込)〜3,000円(税込)程度で購入でき、トイレ用・キッチン用などカップの形状を変えられるタイプも便利です。
ワイヤーブラシ・針金ハンガー|配管内の汚れを削り落とす
物理的に汚れを削り取ったり、引っ掛けて取り出したりするための道具です。ワイヤーブラシは、長い金属製のワイヤーの先にブラシがついており、S字トラップなどのカーブした配管の中にも入り込んでいけます。3メートルから5メートル程度の家庭用製品が一般的です。
専用の道具がない場合は、クリーニング店でもらう針金ハンガーを伸ばして代用することも可能です。先端を小さなフック状に加工すれば、お風呂場の排水口に詰まった髪の毛の塊を釣り上げるときなどに重宝します。
屋外の排水管・排水溝つまりを直す方法
屋外のつまりは、家全体の排水に影響を及ぼすことがあります。主に「排水桝」のメンテナンスが中心となります。汚れがひどい場合は作業着やゴム手袋を着用して行いましょう。
「排水桝(ます)」のフタを開けて溜まった汚れを取り除く
家の周りにある、小さなマンホールのようなフタが「排水桝」です。キッチンやお風呂から流れてきた汚水はここを通って下水道へ流れます。特にキッチンの近くにある桝は油汚れがたまりやすく、放置すると白い塊が配管を塞ぎます。
マイナスドライバーなどでフタを開け、スコップやひしゃくを使って底に溜まった泥や油の塊を取り除きましょう。取り出した汚れは新聞紙などで水分を切り、燃えるゴミとして処分します。下水道には流さないようにしてください。
高圧洗浄機を使って配管内の泥や汚れを押し流す
汚れを取り除いた後や、配管の奥に汚れが見える場合は、高圧洗浄機が有効です。家庭用の高圧洗浄機に、配管洗浄用の「逆噴射ノズル(洗管ホース)」を取り付けて使用します。
ノズルから後方に向かって水が噴射される仕組みになっており、その推進力でホースが勝手に配管の奥へと進んでいきます。同時に、高圧の水流が配管内部の壁面についた汚れを削ぎ落としてくれます。ただし、水圧が高すぎると古い塩ビ管を破損させる恐れがあるため、圧力調整には注意が必要です。
ホースの水圧を利用して軽いつまりを解消する
高圧洗浄機がない場合は、通常の散水ホースでも代用できます。ホースの先端に水流を強くするノズル(ジェット水流など)を付け、排水管の奥まで差し込みます。
隙間から水が逆流してこないようにタオルなどで入り口を塞ぎつつ、一気に水を流します。軽い土砂詰まり程度であれば、この水圧で押し流せることがあります。ただし、完全に詰まっている状態でこれを行うと、汚水が溢れ出してくる可能性があるため、様子を見ながら慎重に行ってください。
「自分での対処が難しい」と感じたら、無理せず水道テックへご相談ください!
洗面所の排水管・排水溝つまりを直す方法
洗面所は毎日使う場所であり、髪の毛や小物がつまりの主な原因です。比較的配管が露出しやすく、分解掃除がしやすい場所でもあります。
ヘアキャッチャーに絡まった髪の毛やゴミを除去する
まず最初に行うべきは、排水口の入り口にある「ヘアキャッチャー(ゴミ受け)」の掃除です。ここが髪の毛や石鹸カスで目詰まりしているだけで、水の流れが悪くなっていることがよくあります。
使い古した歯ブラシなどを使って、網目に詰まった汚れをきれいに落とします。最近では、髪の毛をくるっとまとめて捨てやすくする形状のヘアキャッチャーも100円ショップなどで販売されているので、交換するのも一つの手です。
S字トラップ(排水パイプ)を分解して内部を掃除する
洗面台の下を覗くと、S字やP字に曲がったパイプがあるはずです。この曲がった部分(トラップ)には水が溜まるようになっており、下水のニオイや虫の侵入を防いでいますが、同時に汚れも溜まりやすい場所です。
多くの製品は手でナットを回して分解できます(固い場合はモーターレンチを使用)。分解する際は、必ず下にバケツと雑巾を置いてください。パイプの中に溜まっていた水と汚れが出てきます。取り外したパイプをブラシできれいに洗い、元通りに戻せば完了です。パッキンの向きを間違えないように注意しましょう。
液体パイプクリーナーを流し込み髪の毛を溶かす
分解が難しい、あるいは分解したくない場合は、液体パイプクリーナーを使用します。洗面所のつまりの主犯である髪の毛はタンパク質なので、水酸化ナトリウムを含むクリーナーが非常に有効です。
ボトルの規定量を排水口から流し入れ、15分から30分程度放置します。長く置きすぎると溶けた汚れが再び固まってしまうことがあるため、時間は守ってください。その後、十分な量の水で洗い流します。定期的に行うことで、つまりの予防にもなります。
ワイヤーブラシを入れて奥の汚れを掻き出す
パイプクリーナーでも解消しない場合、トラップよりも奥の配管に汚れが溜まっている可能性があります。排水口からワイヤーブラシを挿入し、ゆっくりと奥へ進めていきます。
何かに突き当たったら、回転させたり前後に動かしたりして汚れを削り落とします。ワイヤーを引き抜くと、髪の毛の塊やヘドロ状の汚れが絡みついて出てきます。勢いよく引き抜くと汚れが周囲に飛び散るため、ゆっくりと引き出し、不要な布などで拭き取りながら作業することをおすすめします。
「自分での対処が難しい」と感じたら、無理せず水道テックへご相談ください!
台所の排水管・排水溝つまりを直す方法
台所の敵は油汚れです。冷えて固まった油は頑固なので、温度と物理的な力を利用して対処します。
タオルと大量のお湯(40~50度)を一気に流す「お湯圧」洗浄
簡単で効果的な方法として、大量のお湯の水圧で汚れを押し流す方法があります。
- 排水口のゴミ受けやワントラップ(お椀のようなパーツ)を外します。
- 排水管の入り口に汚れてもいいタオルを隙間なく詰め込み、栓をします。
- シンクにお湯(40〜50度)を6〜7割程度溜めます。
- 詰め込んだタオルを一気に引き抜きます。
「ドン!」という水圧と共に、お湯の熱で緩んだ油汚れが押し流されます。火傷には十分注意してください。
重曹とお酢(クエン酸)の炭酸泡で油汚れを浮かす
軽度のぬめりや臭いが気になる場合は、重曹とお酢を使います。
- 重曹(粉末)を排水口全体が隠れるくらい(1カップ程度)振りかけます。
- その上からお酢(またはクエン酸水)を半カップ程度かけます。
- シュワシュワと発泡し始めるので、そのまま30分〜1時間放置します。
- 最後にお湯で洗い流します。
泡の力で汚れを浮かせ、配管内をスッキリさせることができます。
ペットボトルを使って空気を送り込み圧力をかける
ラバーカップがない場合の代用テクニックです。
- 2リットルの空のペットボトルを用意し、口を排水口に隙間なく合わせます。
- ボトルの側面を手で何度かベコベコと押し込み、空気を配管内に送ります。
- 何度か繰り返して「ボコッ」と音がして水が流れれば成功です。
隙間ができると空気が漏れて効果がないため、排水口のサイズに合うか確認が必要です。
真空式パイプクリーナーでヘドロ汚れを吸引する
油汚れや食材カスがヘドロ状になって詰まっている場合、真空式パイプクリーナーが強力です。シンクに水を少し溜めた状態で使用します。
カップを排水口に押し当て、ハンドルを押してから、勢いよく引き上げます。この「引き上げる」動作が重要です。押すときに力を入れると、つまりの原因を奥に押し込んでしまう可能性があるため、あくまで「吸い出す」イメージで操作してください。
「自分での対処が難しい」と感じたら、無理せず水道テックへご相談ください!
お風呂の排水管・排水溝つまりを直す方法
お風呂場は髪の毛、石鹸カス、皮脂が混ざり合った複合的な汚れが発生します。排水トラップの構造も複雑なため、丁寧な掃除が必要です。
排水トラップのパーツを分解してヌメリや髪の毛を取る
お風呂の排水口には、下水のニオイを防ぐための「排水トラップ」が設置されています。フタ、ヘアキャッチャー、封水筒といったパーツで構成されています。
これらを順番に取り外し、それぞれのパーツに付着したヌメリや髪の毛をスポンジやブラシで洗い落とします。特に封水筒の裏側や、排水管の入り口周辺は汚れが溜まりやすいポイントです。これだけで流れが改善することも多いです。
強力なアルカリ性のパイプクリーナーで汚れを分解する
トラップを掃除しても流れが悪い場合、その先の配管に髪の毛や垢が溜まっています。市販のパイプクリーナーの中でも、「高濃度」「ジェルタイプ」と書かれた強力なものを選びましょう。
お風呂の配管は横に長いことが多いため、粘度の高いジェルタイプが内壁に密着しやすく効果的です。規定量を流し込んだら、時間を置いてたっぷりの水で流します。
真空式パイプクリーナーで奥のつまりを解消する
浴槽の排水が逆流してくる場合や、洗い場の水はけが極端に悪い場合は、真空式パイプクリーナーの出番です。
浴槽と洗い場が繋がっているタイプの場合、片方の穴を濡れ雑巾などで塞いでから作業すると、圧力が逃げずに効果が高まります。ズボッと引き上げることで、奥に詰まった髪の毛の塊が戻ってくることがあります。
針金ハンガーを変形させて奥の髪の毛を引っ掛け出す
クリーナーで溶けきれない大きな髪の毛の塊がある場合、物理的に取り出すのが早いです。
針金ハンガーを一本の棒状に伸ばし、先端をペンチで小さな「J」の字(フック状)に曲げます。これを排水口から差し込み、少し回転させながら引くと、ごっそりと髪の毛が釣れることがあります。ただし、無理に押し込んで配管を傷つけないよう慎重に行ってください。
「自分での対処が難しい」と感じたら、無理せず水道テックへご相談ください!
トイレの排水管・排水溝つまりを直す方法
トイレがつまると生活に直結する大問題です。慌てて水を何度も流すと便器から水が溢れてしまうため、まずは落ち着いて水位を確認し、自然に減るのを待つか、バケツなどで水を汲み出してから作業を始めましょう。
ラバーカップ(スッポン)で水圧をかけてつまりを動かす
トイレつまりの最強の味方です。
- 水位が高い場合は少し汲み出し、カップが隠れるくらいの水量にします。
- カップを排水口に密着させ、ゆっくりと静かに押し込みます(空気を抜くイメージ)。
- 力を入れて「グッ!」と一気に引き抜きます。
この「引き抜く」瞬間の吸引力でつまりを動かします。一度で直らなくても、何度か繰り返すことで解消されることが多いです。水が跳ね返ることがあるので、ビニールシートなどで養生しておくと安心です。
50度程度の「ぬるま湯」を流して紙や排泄物を溶けやすくする
トイレットペーパーや排泄物が原因の場合、お湯でふやかす方法が有効です。
バケツに50度くらいのお湯を用意し、高い位置から排水口の中心を狙って注ぎます。お湯の熱と落水の勢いで、詰まっている紙を崩れやすくします。その後、1時間ほど放置して様子を見ます。水位が下がっていれば、バケツで少しずつ水を流して確認します。
重曹とお酢を入れてぬるま湯を注ぎ、1時間ほど放置する
お湯だけでも効果はありますが、重曹とお酢をプラスするとより効果的です。
- 水位を調整した後、重曹(カップ半分)を入れます。
- お酢(カップ半分)を入れます。
- 50度くらいのお湯を注ぎます。
発泡作用で汚れを分解しやすくします。特に、水溶性の汚れには有効な手段です。時間が経過したら、バケツで水を流して解消されたか確認します。
ビニール袋を重ねて拳で圧力をかける(スッポンがない場合)
ラバーカップがない緊急時の裏技です。
- 厚手のビニール袋(ゴミ袋など)を2〜3枚重ねて手に装着し、手首や肘まで覆えるようにゴムゴムなどで固定します。
- その手を便器の排水口に突っ込み、拳を作って穴を塞ぎます。
- ラバーカップの要領で、拳を押し込んだり引いたりして水圧をかけます。
直接手を入れるため心理的な抵抗はありますが、原理はラバーカップと同じです。衛生面には十分に注意し、作業後は念入りに手洗い・消毒を行ってください。
なお、スッポンがないときのトイレつまりの直し方について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
「自分での対処が難しい」と感じたら、無理せず水道テックへご相談ください!
排水管・排水溝のつまりを自分で直すときの注意点
DIYでの作業にはリスクも伴います。以下の点に注意し、安全に作業を行ってください。
熱湯(60度以上)は流さない(配管変形や便器割れの原因)
「熱いお湯の方が油もよく溶けるだろう」と考えがちですが、沸騰したお湯を流すのは厳禁です。排水管によく使われている塩化ビニル樹脂(PVC)は熱に弱く、60度を超えると変形や破損のリスクが高まります。また、トイレの便器は陶器製なので、急激な温度変化でヒビが入る可能性があります。必ず50度前後のお湯を使用してください。
塩素系と酸性の洗剤を絶対に混ぜない(有毒ガス発生)
「混ぜるな危険」の表記がある通り、塩素系洗剤(パイプクリーナーやカビ取り剤)と、酸性タイプのもの(クエン酸、お酢、酸性洗剤)が混ざると、有毒な塩素ガスが発生します。これは命に関わる危険なガスです。これらを同時に使用したり、連続して使用したりすることは絶対に避けてください。
固形物(スマホやおもちゃ)を落とした場合は無理に流さず取り出す
スマートフォン、おもちゃ、ペン、ライターなどの固形物を落としたときは、絶対にラバーカップなどで押し込んで流そうとしてはいけません。排水管の奥の複雑な曲がり角で引っかかると、壁や床を壊して配管を取り出す工事が必要になることもあります。
目に見える場所にあればゴム手袋をして取り出し、見えない場合は無理せず業者に依頼して取り除いてもらうのが、結果的に最も安く済む方法です。
自力で解決できない場合は被害拡大を防ぐために作業を中断する
これまで紹介した方法を試しても改善しない場合、つまりの原因が非常に頑固か、配管自体の勾配や破損、あるいは木の根の侵入など、DIYでは対処できない問題である可能性が高いです。
何度も無理な作業を続けると、水漏れを起こして階下の住人に迷惑をかけたり、床材を腐らせたりする二次被害につながりかねません。「これ以上は無理だ」と感じたら、潔くプロの手を借りることが、家を守ることにつながります。
排水管・排水溝のつまりを確実に直すなら「水道テック」へ

排水管や排水溝のつまりは、軽度なものであれば自分で直すことができます。しかし、長年の汚れの蓄積や、構造的な問題、固形物の落下などは、専門的な知識と機材が必要です。
「自分でやってみたけれど直らない」「余計に悪化してしまった」「原因がよくわからない」といった場合は、無理をせず水回りのプロ集団「水道テック」にお任せください。確かな技術で、排水管・排水溝つまりを根本的な原因から解決いたします。
水回りのトラブルでお困りの際は、ぜひ「水道テック」までお気軽にお問い合わせください。24時間365日、迅速に対応いたします。
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