「お風呂の排水口が詰まってしまった」や「キッチンの排水口が詰まりやすい」という事態を経験したことがある人は多いのではないでしょうか。
排水口の詰まりは市販のパイプクリーナーを使って簡単に解消できると思いがちですが、実は業者に依頼した方が良いケースが多いことはあまり知られていません。
そこでこの記事では、詰まりや水漏れ修理のプロが初心者に向けて、排水口の詰まり修理は業者に依頼した方が良い理由について分かりやすく解説します。
目次
排水口のつまりは業者に任せた方が良い理由
排水口のつまりを修理するのに業者を利用した方が良い理由は以下の通りです。
- 詰まりが解消されない
- 再発する
- 詰まりが悪化してしまう
上記の理由について解説します。
詰まりが解消されない
業者に依頼すべき理由のひとつが「詰まりが解消されない」です。これは、排水口がつまる原因に対して適切な解消法を用いていないことを指しています。
例えば、排水口がつまる原因が「固形物(スポンジやペットボトルのキャップ等)」であるのに対し、髪の毛や皮脂汚れを溶かす洗浄剤を使うことなどが当てはまります。
ごく簡単に言うなれば「詰まりの原因を分かっていない」ということです。素人だと闇雲に対処しがちですが、業者であれば内視鏡カメラなどを用いて、詰まりの原因を的確に判断したうえで、適切な対処が実現します。
再発する
「再発する」も業者に依頼すべき理由です。これは、詰まりの原因を完全に除去できていないことを指しており、詰まりは一時的に解消されてもすぐにまた繰り返します。
具体的には、キッチンの排水口および排水管が油によって詰まっている症状に対して、完全に油を取り除けていないことなどが該当します。
油汚れを放置しているとスカムと呼ばれるヘドロ状の物質に変化し、なおかつ酸化が進行すると固形物になってしまうため、強力な機材や薬剤など、プロ仕様の道具を用いなければ解消されません。
詰まりが悪化してしまう
排水口の詰まり修理は業者に任せるべき理由には「詰まりが悪化してしまう」ことも挙げられます。
これは、逆効果を招く対処のことを指しています。本来であれば、高圧洗浄機を用いるべき症状に対して市販の洗浄剤を用いた結果、溶けた髪の毛等が配管内部を塞いでしまう事例などがあります。
素人が対処すると、詰まりが解消されないだけでなく、かえって悪化してしまうケースも想定されることから、業者に依頼した方が良い訳です。
排水口のつまり修理で業者が対応すべきケース
業者に依頼すべきケースとして以下のような症状が挙げられます。これらに該当する場合は、速やかに業者に依頼すべきです。
- 排水口に水が流れていかない
- 排水口から逆流する(水が溢れる)
それぞれ解説します。
排水口に水が流れていかない
業者に依頼すべきケースとして「排水口に水が流れていかない」があります。キッチン、洗面所、トイレ、そしてお風呂など、家庭内の多くの箇所で起こり得るケースです。
排水口へ水が流れないということは、何かしらの理由で排水管内部が詰まっています。このようなケースでは、詰まりが起きている箇所、そして詰まりの原因を特定することが不可欠です。
的確に原因を突き止めることは業者でなければ困難でしょう。また、詰まりの原因に対して適切な対処法を実施できるのも業者であれば簡単です。
排水口から逆流する(水が溢れる)
「排水口から逆流する(水が溢れる)」ことも業者が対応すべき症状です。これは、排水が流れていかない症状よりも深刻な可能性があります。
排水管の深部で詰まりが起きているかもしれません。とくに、マンションやアパートのような集合住宅の場合は、すべての住戸と繋がっているメインの排水管が詰まっている可能性があるため、業者でなければ対処は難しいでしょう。
自分で解消できるケース
排水口のつまりは、自分で解消できるケースもあります。
- 髪の毛や皮脂汚れの蓄積
- 除去可能な固形物の落下
上記のケースについて解説します。
髪の毛や皮脂汚れの蓄積
自分で解決できるケースとして「髪の毛や皮脂汚れの蓄積」があります。これは、お風呂や洗面所の排水口が詰まった時が対象です。
市販されているパイプクリーナー(パイプフィニッシュやパイプハイター等)がよく知られていますが、これらは排水口や排水管に詰まった髪の毛や皮脂汚れを溶かす作用があるため、軽度な症状であれば解消できるでしょう。
一方、詰まりの原因が髪の毛や皮脂汚れでない場合は逆効果になる可能性があるため、万能ではないことに注意してください。
除去可能な固形物の落下
「除去可能な固形物の落下」も自分で解消できるケースです。例えば、キッチンの排水口にスプーンやフォークなどを落としてしまったり、洗面所の排水口に化粧品の蓋を落としてしまったりというケースが該当します。
落としてしまった固形物は排水トラップ(S字またはP字のパイプ)周辺に留まります。排水口から手を差し込んで取り除けるケースはもちろん、ワイヤーブラシやドライバーなどの道具を使って取り除ければ問題ないでしょう。
また、DIYのスキルが必要になりますが、排水トラップを取り外して、固形物を除去することも可能です。
排水口がつまる原因
排水口で詰まりが生じる以下の原因についても合わせて理解しておきましょう。
- 油汚れ
- 異物
- 固形物
それぞれの原因について解説します。
油汚れ
排水口がつまる原因のひとつが「油汚れ」です。具体的には、キッチンで使用する食用油をはじめ、お風呂や洗面所で生じる皮脂汚れも含まれます。
排水口や排水管内部に付着した油分が、食材カスや髪の毛などと結合するようにして固体化すると、詰まりが起きる仕組みです。
異物
「異物」も排水口が詰まる原因になります。例えば、キッチンでよく出る食材、お風呂や洗面所だと髪の毛、そして洗濯機では糸クズや埃などです。
異物が蓄積して排水口を詰まらせるパターン以外にも、異物が油汚れと結合して詰まりが起きる複合的要因のパターンがあります。
固形物
排水口が詰まる原因には「固形物」も挙げられます。具体的には、キッチンの小物食器、お風呂や洗面所ではヘアピンやカミソリの刃、アクセサリー品、トイレだと生理用品やオムツなどです。
固形物が原因の場合は、突然に詰まることが多いでしょう。また、固形物を落としたことに気が付かないパターンもあるため注意が必要です。
排水口のつまりを解消するのにかかる費用相場
排水口の詰まり除去を業者に依頼した場合の費用相場は、10,000円~20,000円とされていますが、排水管が損傷しているケースや、下水清掃が必要になると、さらに高くなるかもしれません。
お風呂、洗面所、キッチン、そしてトイレなど、一般家庭内にある排水口で詰まりが起きた場合、薬剤をはじめ、トーラーや高圧洗浄機といったプロ仕様の道具を用いることが一般的です。
排水口の詰まり修理は、原則として部品交換などを伴わないため「基本料金」と「作業費」のみとなります。
見積もりの時点で、合計金額と明細を提示してもらうようにしましょう。
業者選びの際に注意すべきこと
排水口の詰まり除去を業者に依頼する場合、以下のことに注意してください。
- 口コミを確認する
- 相見積もりをとる
- 地元の業者に依頼する
それぞれの注意点について解説します。
口コミを確認する
業者選びの際には「口コミを確認する」ことが大切です。目的は、対象となる業者がぼったくり業者でないかや、適切な料金とサービスを提供しているか、さらには接客対応などを知ることにあります。
神戸市消費生活センターへの相談事例(*)を参考にすると「当初の見積金額からどんどん金額が上がっていく」や「実際に工事してみないと金額を提示できない」といったケースがあるため、これらに関連するネガティブな口コミがある場合は、選定に慎重になった方がよいでしょう。
口コミを確認する場合は、業者の公式サイトだけでなく、検索エンジンやSNSなども使うことをおすすめします。
相見積もりをとる
「相見積もりをとる」こともポイントです。業者に修理を依頼する際に、最低でも3社に見積もってもらい、妥当な料金や対応が良い業者を選定しましょう。
ネット上にある「一括見積もりサイト」や「業者まとめサイト」はおすすめしません。理由は、サイトと提携している業者のみが対象になっており、公平な比較にならないためです。
まずは、口コミでの評判が良い業者をいくつか挙げてから、見積もりを依頼するのがおすすめです。
地元の業者に依頼する
業者選びの際には「地元の業者に依頼する」ことも大切です。なぜなら、地元の業者であれば現場までの出張費を請求されにくいことや、迅速に対応してもらいやすいためです。
また、地元を拠点にしている業者であれば、万が一トラブルが起きた場合でも対応しやすいため、安心につながります。
排水口の詰まりは日常生活に支障をきたすことから、少しでも早く解消すべきです。この点において、地元を管轄にしている業者であれば対応してもらいやすいでしょう。
まとめ
排水口の詰まりを直す際は業者に依頼するのがおすすめです。詰まりの原因を特定し、なおかつ適切な対処を取ることは、素人だと失敗しやすいことを忘れてはいけません。
詰まりの原因がわからない、自分で直す自信がない、失敗したくないといったことを感じるのであれば、速やかに地元の業者に修理を依頼しましょう。
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